久々の日本酒セレクトです。
第5弾は福島県の高橋庄作酒造店からです。
前回のシリーズ
今回は『会津娘 芳醇純米酒 上汲み』という日本酒をご紹介します。「会津娘」は福島県内での消費が多いので、県外の店頭で見かけることはなかなか難しいと思います。
こちらです!!
「会津娘」は前々から飲みたいなと思っていたのですが、なかなかチャンスがかみ合わずに購入できていなかったので、ようやくの入手でうれしかったです。
さて、どんな日本酒でしょうか。
酒米は“五百万石”を使用しています。この“五百万石”は山田錦と並んでポピュラーな品種です。新潟での使用頻度がかなり高めとなっていますが、東北でも使用頻度が高まっていて、スッキリとしたクセのない味わいに仕上がることが特徴です。
さて、もう一つ気なることが・・・”上汲み”っていったいなんなのでしょう?
かなり調べてもヒットしなかったので、直接『高橋庄作酒造店』へ問い合わせてみました。ありがたいことに、忙しい中とっても丁寧に回答していただきました。
日本酒は醸造過程で醪(もろみ)と呼ばれる日本酒の原型の状態となります。これを絞ることで酒粕を取り除き、透明感のある日本酒となります。(おり引きという作業です。)『高橋庄作酒造店』では酒袋に入れて絞るようです。
ですがこの時点では、まだわずかに酒粕が残るためやや濁りのある日本酒となります。
そこで通常はフィルターを通しさらに濾過するのですが、今回の“上汲み”はフィルターを通さずその微量の酒粕の沈殿を待ち、透き通った上の部分だけを汲み取ります。これが“上汲み”です!!
だから 『会津娘 芳醇純米酒 上汲み』にはほんのわずかですが濁りがあるのです。
なるほどそういうことだったのですね。
“上汲み”について本当に勉強できました。『高橋庄作酒造店』の担当者の方に重ねてお礼申し上げます。
またしても前置きが長くなってしまいました。いよいよ肝心の『会津娘 芳醇純米酒 上汲み』のお味です。
五百万石はスッキリした味になると上述しましたが、もちろんスッキリしているものの、濃厚さも残るように感じました。苦みとやや酸味を感じられて日本酒を飲んでいるという感覚がしっかりあります。
なので、味がしっかり付いているおつまみも問題ないかと思います。私は苦味の具合がちょうどいい日本酒がけっこう好みです。
空豆とか、はたまたすき焼きとかともいいなーなんて思いながら、ホタテフライをつまみに飲んでいました(笑)
余談ですが、ホタテフライは醤油がオススメ( ・`д・´)!(青森県で学びましたww)
先に言ったように会津娘を福島県以外の店頭で購入することは至難の業です。特にこの『会津娘 芳醇純米酒 上汲み』は「会津酒楽館 渡辺宗太商店」さんが『高橋庄作酒造店』に依頼して作っているものだそうで、ご購入の際はこちらのサイトを利用されるといいと思います。
福島県のお酒をかなりの数扱っています!非常にオススメなお店です。
さー次はどんな日本酒に出会いましょうか?
ではでは。