小3で英語の授業が本格的にスタートしたことに伴ってか子どもが英語教育に触れる時期は昔よりはるかに早まっている。幼児教育期にも英語は取り入れられているし、小1・小2でもある程度英語の授業はあるようだ。
「どんなことやったの?」
と聞くと、「色」・「あいさつ」・「動物」・「曜日」などらしい。
それを聞いていたらふと思った。
❝あれ?そんなに自分の語彙数って増えてないな❞
と・・・・・・
小学校での英語教育は基本的に「身近な物を表す言葉」や「日常生活での表現」を中心に扱う。この「身近な物を表す言葉」、どれだけ言えますか?というのが問題だ。
子どもは突然聞いてくる。
息子が英語の授業で「野菜」をやってきた時だ。
息子「”tomato” ”potato” ”onion” ”carrot”」
私 「うんうん。」
息子「きゅうりってなんだっけ?!忘れた!」
私 「cucumber!じゃあナスは?」
息子「やってない」
私 「eggplant(イギリスではaubergine)」
息子「じゃあホウレンソウは?」
私 「ん?ホウレンソウ?・・・」
「身近な物を表す言葉」って意外と語彙数増えてないんですよこれが。もちろんなんとなく会話ができたり、言ってることがわかったりする能力は向上しているはずなんですが、おそらく海外では小学生でも知っているような「身近な物を表す言葉」レベルの単語がわからない。
ちなみにホウレンソウは「spinach」だそうです。知ってましたか?
他には
トウモロコシ・・・「corn」
キャベツ・・・「cabbage」
レタス・・・「lettuce」
カボチャ・・・「pumpkin」
サツマイモ・・・「sweet potato」
白菜・・・「Chinese cabbage」
ブロッコリー・・・「broccoli」
ピーマン・・・「green pepper」
もやし・・・「bean sprouts」
ネギ・・・「green onion/leek」
ごぼう・・・「burdock」
などなどがあります。うーんもやし、ごぼうは初めて知ったかも・・・
ところで、こういった「身近な物を表す言葉」を調べたりしていると、外国語の学習指導要領にある目標の一つを実感できるときがあります。
学校教育では、ただ英語を話せるようになることだけを目標にしているのではなく、外国語を通して言語や文化についても理解していくことを目指しています。これには海外の言語や文化だけでなく、日本の言語や文化も含まれています。
つまり先ほどの野菜の例だと、『ナス』はアメリカ・カナダ・オーストラリアなどでは「eggplant」ですが、イギリスでは「aubergine」でこれはフランス語も一緒だそうです。同じ英語なのに2つあるんですね。
また、『枝豆』は「edamame」、『小松菜』は「komatsuna」、『大根』は「daikon/daikon radish」、『しめじ・まいたけ・しいたけ』はそれぞれ「shimeji・maitake・shiitakeーmushroom」などなど英語と日本語が同じものもあり、これらが日本の文化の中で生まれたものなんだな、固有の物なんだなということを知ることができます。
今回は野菜をテーマに取り上げてみましたが、「身近な物を表す言葉」をどんどん覚えていけば、語彙力が増えるだけでなく海外の文化や日本の文化まで意識することができるようになるかもしれません。どんどんやっていきましょう!
ではでは。
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