備忘録小学校~1年3組~

日々にちょこっとプラスできたことシェアします。

【少年サッカークラブ】サッカーを”通して”成長する。本当に教えるものは何なのか。

小学校2年生の長男がサッカースクールに通っている。

きっかけは友達からの誘いで体験に行ったことによる。

親としては正直やらないだろうなと最初は考えていた。

 

予想に反して1年続いたのは素直に褒めてあげたい。絶対に途中でやめると思っていた・・・

 

所属しているサッカースクールは弱小で、先日行われた大会で下部中の下部のリーグでようやく初得点・初勝利を達成したレベル。他のチームはBチームやCチームが出てきている中、うちのチームだけがメインチーム。その中でも下位3チームくらいのレベルというわけ。単純な身体能力だけで言えば他のチームよりもかなり上だと思うのだけど・・・

 

まーようやく試合のルールがわかってきた感じだから、試合を見ていると結構、いや、かなりのストレスが溜まる。親だとコーチもっと教えてくれよと思わずにはいられなくなる。

 

でも、それがこのチームの根幹にある方針でもある。

その方針があるためコーチが怒鳴ったり、何かを強制したりといったことはないのでそれは非常にいいし、理想的な感じがしてくる。

 

ただ、自分考えることを最優先にしているチームなので、わからないときも、ケンカしたときも、自分たちで解決しなければならない。

 

例えば、小学生だと(だとということもないが)、けっこう練習中もふざけっこのようないじわるが発生することがある。どうしても特性上優位になる者が出てくる。おそらくは赤ちゃんの時点でもこのパワーバランスは存在すると思うので、この構図は生物の常だろう。

 

そしてこれを解決するのは非常に難しい。当然泣き始める子も出てくる。

長男もたまに泣いている。

 

先日の練習でこんなことがあった・・・

 

数的優位を使った試合形式を5人で行う場面で、チーム分けをグーパーで決めていたのだが、なぜか1対4に分かれた。普通2対3だと思うので、この時点でそもそも意味が分からないのだが・・・

 

当然1人の子はただ点を取られるだけで泣き出した。

他の学年は2対3でやっているので、どうしてそうなったのか遠目ではよくわからない。

 

さすがに何人かがコーチに相談しに行ったが、コーチは泣いていることを認識はしているものの助けに入ることはしなかった。

おそらくこれも自分たちで考えなさいというこということなんだけど、いやー厳しいなーこれはと思った。もしかするとコーチは、あるあるな光景で見慣れているからできるのかもしれないけれど、自分が指導者側だったらきっと見守ることができないで、少し助けちゃうよなと。(当然学校とクラブは役割が違う部分はあるけど)

 

保護者側でも我慢できない人の方が多いのではないかなと思う。

「なんで2対3でやらないの?」・「お前チームに入ってやれよ」・「1人の子がかわいそうだと思わないの?」・「何でコーチも相談きたのに何もしないの?」

子どもへの不満も、コーチへの不満もでそうなシチュエーションだと思う。

 

事実、私もよっぽどその場で言いたかった。正直かなりこらえた。

 

もちろんコーチにどこまで意図があったのかはわからないが、あれをこらえるのはなかなか骨が折れると思う。指摘するほうがよっぽど簡単で楽だ。

 

そんなことをしているから、その間はサッカーの練習ができていない。

だから試合ではなかなか勝てないのだろう。

けれど先日の光景を見て、

 

・・・あー、このチームはサッカー自体を教えてるのではないのだな、サッカーを通して自分で考えて、選択しながら生きていくことを学ばせようとしているんだろうな・・・

 

と思った。

そしてそれは、言葉で言うよりもはるかに難しいのだなということもわかった。

 

先日の件で言えば、あんなことがあったのに子どもたちは練習終了後にはあっけらかんとしていた。ということは、何かしらの解決はあったのだと思われる。

これは実はすごいことだ。サッカーの技術を身に付けさせるよりも難しいことだと私は思う。

 

ただし、子どもが帰ってきて悩んでいたりするのであれば親としてのフォローはするべきだとは思う。話を聞いてみたり、アドバイスするなり、それは親が果たすべき役割だ。受け止めてあげるという親の役割も、重要だが実はかなり難しいのでご注意を。

 

この方針が合わなければ辞めていく子もいるだろう。辞めさせる親もいるだろう。

 

きちんとしたサッカー指導をしてほしい、いざこざが起きたときに対処してほしい、子どもが行きたくないと言っている、いろいろ考えられる。

でもそうなったら、そこを売りにしているチームを探せばいい。他にもチームはあるし、所属する必要も別にない気もする。

もちろんサッカーをやらなくたっていい。他の興味があることをやればいいだけだ。

 

慈善事業でやっているわけではないのだから、選ばれる側のリスクもありつつも方針を貫く姿勢は素晴らしいなと思う。

 

長男が今後どういう選択をするのかは私にもわからない。

小学校のどこかでは辞めそうな気がするなーと個人的には思っているがどうだろうか。

 

ただ、練習を見ながらこんな事を考えて、モヤモヤしながら自分なりの発見ができていることで、私としては今後に向けてプラスな時間なのは間違いない。

 

子どもがサッカーを通して成長している

私は子どものサッカーを見に行くことを通して学ばせてもらっている

 

その時には気が付くことは難しくとても大変なんだけれど、目の前で今やっていることの先にあるものが本当に大事な事だったりするのである。

 

ではでは。