備忘録小学校~1年3組~

日々にちょこっとプラスできたことシェアします。

【夏の体温/瀬尾まいこ】干からびたバッタを横に置いて、ぼくはベットの上の小さな机の上で手紙を書いた。

今月は読書強化月間にしています。

来月以降も続けたいのですが、教員採用試験の勉強も本腰を入れていかなければなので、なかなか小説系は減ってしまうかな。

 

強化月間と言っても所詮は週1冊、月5冊読めるかどうかなのですが・・・

今回読んでみたのは瀬尾まいこさんの「夏の体温」という小説。本編他2つの短編が収録されています。

私は基本的には表紙やタイトルのフィーリングと、最初の数ページで読むものを決めているので、瀬尾さんの本も初めて手に取りました。登場人物の名前に親近感があったのと、夏のっていう響きに惹かれました。

私、夏×子どもって大体好きな気がしてますww

例えばこれとか、

これもそう。

ワクワクする感じと懐かしさが入り混じる感じがとてもいい。

 

今回の「夏の体温」も夏を過ごす小学校3年生の少年が主人公。舞台は病院なのですが、そこで遊びの天才と出会い、その夏最高の出会いと別れが訪れる。男の子同士のなんとも言えないかかわり合い方がエモい。というかなんか「んーーー」ってキュンとする。自分の語彙力がなさ過ぎてうまく表現できない。こんな時に読書たくさんしておけばよかったと感じます・・・

小学校高学年とか、中学生がこれを読んだらどんな感覚なのかとても興味があります。

 

2つ目の「魅惑の極悪人ファイル」もけっこういい!というか私はこちらの方がイメージがビタッとはまりました。この話も出会いをきっかけにして、お互いが新たな歩みを始めていくストーリー。出会う二人がちょっと変わっているけど、こういう人いたのかもしれないなと感じさせられました。

 

印象に残っている1文があって、

 

夏の気配を含み始めた日差しは、夕方前なのにくっきりと街を照らしていた。

 

これは主人公が初めて主体的に決意をしたところで出てくるのですが、読みながら完全にイメージできたんですよね。こういう瞬間があるから小説は面白いです。

 

3つ目の「花曇りの向こう」光村図書出版の中学国語教科書にも掲載されています。こちらもやはり出会いをテーマにしている。短いのに複雑な気持ちが詰まっていて、思春期に共感できる部分が多いと思います。

 

だいたい出会いをテーマに据えると、別れが切なくなったりするものですが、3作を読んだ感じでは、終わりがとても清々しく、爽やかなんですよね。もしかしたらそれが特徴なのかもしれないですね、瀬尾さんの。

 

この後主人公たちどうなっていったの?アフターストーリー教えて欲しいという感じにさせてくれます。そこは読者の想像にゆだねられるわけですが、そこを一緒に話したりするのが楽しいのかもしれませんね。

 

余談ですが中学生向けの教科書にも採用されていることもあり、中学入試などにもよく出題されるようです。

ぜひ試験ではない時に出会って、楽しみながら読んで欲しいと思います☆

 

さー次は何を読むか。

最近お気に入りの書店へ行ってこようと思います。

 

ではでは。

 

 

kanaeji.hatenablog.com

 

kanaeji.hatenablog.com

 

kanaeji.hatenablog.com