私の大好きな番組の一つに『小さな村の物語 イタリア』がある。
BS日テレで毎週土曜日18時からすでに300回以上も放送している。日曜日の午前中には再放送もしているからほぼすべてを録画しているのだが、心地が良い番組でとても好きだ。
海側や山奥の小さな村を取り上げているから、もちろんイタリア全体の価値観ではないとは感じつつも、かなり村人たちに寄り添っていろいろな考えを聞くことができる。暮らし方も判断もホントに様々だなーといつも思っている。
特に食事のシーンはいつも印象的で大体の家庭(小さな村に住む人々)が
朝食・・・エスプレッソ&ハードパンorビスケット
昼食・・・水or炭酸水orワイン&パスタ(ほぼトマトソース)orパニーニ
夕食・・・水or炭酸水orワイン&パンorパスタ(ほぼトマトソース)&肉
もうほとんどがこのパターンだ。日本人ってやっぱりバランスいい食事してるなー、野菜食べすぎだなーとすごく感じる。本当にトマトソースパスタばかり・・・。しかもトマトの味だけじゃない?と思うような作り方で。田舎の味的な感じで素朴でおいしいのかもしれないが、どんなものかちょっと食べてみたい。
ところで、最近の放送でイタリア人にとってのワインってそういう存在なのかと思った場面があった。当然イタリアはワインの国ではある。日本の日本酒よりはるかにイタリア人にとってワインは国民酒だ。
ジャガイモを収穫している初老の男性二人が休憩を取るときに、村人の男性が飲み物の差し入れに来た場面なのだがこんな会話があった。
村人A「水にする?ワインにする?」
初老男性A「ワインを少し水で割ってくれ」
初老男性B「水に少しワインを入れてくれ」
初老男性A「元気をつけないとな!」
おー!ワインを水で割る!!それどころか水にワインを入れる。
薄いワインどころか、ワインの香りがする水!!
ワインって日本でいうところの日本酒ではなくて、むしろお茶に近いくらいの感じなのかもしれない。生活の中に根付いているってこういうことなのかーと感じさせられた場面だった。
他にもパンが異常に硬そうだったり、同じ名前の人がすごく多かったり、カードゲームする老人が多かったり、ペットが馬だったり、違う文化や価値観を見ることができて、かつ嫌みのない貴重な番組なので、時間があったらぜひ見てもらいたい。
このテイストで他の国や日本のバージョン作ってくれないかな。