「子どもの頃の自分ってこんなに文章下手だったっけ・・・」
久しぶりに実家に帰り、ようやく小学校の卒業文集を見つけ出した私はギョッとした。
今がうまくなったのかと言われればそうでもないのだが。
おまけに字も下手だった。(それは今も変わらない)
この度、卒業文集を引っ張り出したのには訳がある。
1つは、4月から小学校教員に転職するにあたって、当時書いていただろう”小学校の先生になる”という夢を確認するため。
もう1つは我が子の作文があまりにも・・・であったので、自分はどうだったかを確認したかったため。
前者に関しては確認できて安心した。夢叶うなわけだ。
「いろいろあるんだけど、26年後に夢叶ってるよ!」
と当時の自分に伝えてあげたい。
問題は後者である。
悪い作文見本の最たる例であると確認ができてしまった。
同じ文言の繰り返し、起承転結の結びつきのなさ、文字数の為だけに書き足されたと思われる謎の文。
恥ずかしいくらいひどい(笑)
そして字がマジで汚い・・・(何度でも言う)
まあ、人のふり見て何とかともいうし、反面教師さということで結果オーライということにする。
「文章作成力=ライティング力」はつまずかない人の方が珍しいとは思うのだが、SNSをはじめ短文社会なこの時代において、なかなか身に付けていくのが難しい力になりつつあると思う。生成AIの登場も相まって、人間が長文を書く意味はもはやないのかもしれない。
しかし、短い文章、一言のコメント、キャッチコピーを考える事の方が実は相当に難しい。五・七・五の17文字で相手に思いを伝える方がよっぽど難解な作業なのである。そして、結局のところそこに至るまでには凄まじい文量になるはずの思考が存在する。
子どもにも自分にも役立つような解決策はないかなー。
そんなことを頭の片隅に置いていたからだと思うが、近所の書店で次に読む小説でも探すかとウロウロしていると、あまり縁がないビジネス書コーナーで1冊の本に目が留まった。
ムムッ?!
この持っていたらカッコ良さそうなタイトルと表紙。しかも翻訳本とはますます惹かれる。もしこれで数ページ眺めてみてよければ購入しようと心に決めて本を開く。
著者のピーター・エルボウ氏はマサチューセッツ大学をはじめとした教育現場で活躍した経歴を持つ人物らしい。小学校~大学までの書くことに関する指導に大きな影響を与えたとあった。
「フリーライティング・エクササイズ」という見慣れないワードが目次でひと際輝きを放っていた。念のためエクササイズが難しすぎるものではないよなと確認してみる。
10分間ひたすら書く。決して手を止めないようにしよう。あわてなくていいが、どんどん先へ進もう。(中略)、フリーライティングの肝は編集しないことだ。
なるほどこれなら取り組むことができるかもしれない。
子どもともできそうな内容である。
約2600円程の価格で決して安くはなかったが、勉強は他の趣味よりコスパがいいので良しとしよう。値段以上に長時間没頭することができる。
どんな効果が出るのか今から楽しみだ。
子どもが少しでも作文などができるようになるのであれば、4月からの教員生活の中でも重宝するだろう。最悪、効果がなくても読むだけで暇つぶしになる。
やっぱり勉強はコスパがいい。
さて、この記事自体「自分の「声」で書く技術」を第2章の途中まで読み、「フリーライティング」を2度行ってみた上で書いている。効果が出ているのかはまだわからない。
ただ、最後にブログを更新したのが約1か月前だったので、ブログを書きたいなと思っただけでも効果があったわけだ。
購入して正解であった。
ちなみに子どもにも「フリーライティング・エクササイズ」を1度やらせてみた。
これが想像以上に書ける。それどころか
「もっとやってみる!」
とけっこう好意的だったのだ。
頭の中に浮かぶ自分の声を書いただけなのに、時間をかけたであろう学校の作文より作文らしかった。
どうやら週に2~3回やると効果的らしいので、少しやらせてみて次のステップまでつなげてみようと思う。エルボウめなかなかやるじゃないか。
もしかすると私も読んでみようと思ってくれた人もいるかもしれない。
でも覚悟してほしい。
けっこう読み進めるの大変だよ!(笑)
私があんまり読解力ないだけかもしれないけどね。さすがに簡単に見につく魔法みたいなものはないのよ。世の中甘くないしよくできてます。
とはいえお勧めできることは間違いないので、時間があったら「フリーライティング・エクササイズ」の方法を私なりに書いてみようと思う。
が、
できればご自身で読んでいただけることを切に願う。
ではでは。
<本記事での紹介書籍>
<こんな記事も書いています>
#ライティング #文章が上手くなりたい #作文の書き方 #書くことがつらい
#論作文対策 #作文が苦手