本日2023年2月21日。約38年間のレスラー人生に幕を閉じた武藤敬司選手。
本当にお疲れさまでした。
初めて武藤選手の試合を見たという明確な記憶があるのは、小学校6年生の1月の東京ドーム、VSスコット・ノートン戦。(24年間武藤選手を追いかけたことになる)
なぜだかは覚えていないが、私のプロレス熱はここで加速した。
あの巨漢のスコット・ノートンを足4の字固め。
武藤選手は、ライガー選手と同様に私のプロレス観の全てでした。
試合の組み立て、試合までの持って行き方、動き、フィニッシュホールド、試合後の流れ。何をとってもプロレスラーでした。
何度試合を見たか、何度ゲームで使ったか、何度友達と話したか、今でも話をする人がいるくらい、私はあなたに助けられました。
最後の最後まで、終わってもなお、私の中の武藤敬司そのものでした。
最後の最後まで、何か最後にまだ奥の手がある、武藤はまだ終わらないんだ、そう思い続けて見ていられたし、その武藤敬司が武藤敬司である所以は試合後にも存分に発揮していました。
でも、涙が止まりませんでした。試合前から、試合中から、試合後まで。
悲しいという感情ではないような気がします。
ありがとうに近いけど、それだけではない。
子どもに聞かれました。
「パパ悲しいの?」
「違う。悲しいわけじゃなくて、ありがとうというか、お疲れ様というか、語彙力がなくてなんて言えばいいのか・・・」ここで力尽きて言葉になりませんでした。
プロレスと言えば武藤。武藤を見ればプロレスがわかる。
ずっとそう思っていたし、今でもそう思える。
それがもう見ることができない。本当にもう武藤は映像の中でしか見ることができない。
・・・やっぱり悲しいのかな・・・
その時々の武藤選手と自分の思い出が重なって、涙が止まりません。小学生の時に見た武藤、中学生の時のゲームで使っていた武藤、高校で友達と真似たり、トーナメント表を作っていた時の武藤、大学生時代に見に行きまくっていた武藤。社会人になってから、プロレス好きな先輩との話のネタにしていた武藤。自分の子どもに話す武藤。
全部が私の武藤敬司選手です。
低空ドロップキック、ドラゴンスクリュー、足4の字固め、シャイニングウィザード、フランケンシュタイナー、からの腕ひしぎ逆十字、フラッシングエルボー、スペースローリングエルボーからのフェイスクラッシャー、ムーンサルとプレス。
尽きな過ぎて言葉が・・・表現がわからない。
1つだけ言えることは、私にとって、武藤敬司選手の引退試合は、涙なしには見ることができなかった。
ありがとう武藤敬司!!!
ありがとうプロレス!!!
プロレスLOVE!!!