備忘録小学校~1年3組~

日々にちょこっとプラスできたことシェアします。

インクルーシブ教育について

共生社会の実現のため学校教育は「インクルーシブ教育」の実現へ舵を切っている。

私はこれを、❝障害のあるなしにかかわらず誰もが同じ場で、同じように学ぶことができる教育の仕組みの事❞だと現時点では解釈をしている。

 

学ぶ機会が平等であることは極めて重要なことであり、何人たりともこの機会を侵害することはあってはならない。だから、「インクルーシブ教育」の理念は重要であると考えている。

 

発達障害を含め教育的支援を必要とする児童は年々増加傾向にある。研究が進んで新たに名称がつけられる症状も増えているように思うが、知り合い伝いでも様々な子どもの悩みを聞くようになって、本当に多いのだなと実感する。

誰でも情報がすぐに手に入るから自己診察してしまっていたり、高齢出産が増えたり、共働きで親が子供とかかわる時間が減ったり、そんなことだけが増加の理由ではない気がする。

 

だからこそ教育現場も対応しなければいけないし、その先の社会も対応していかなければいけない。

 

だが、同じ場で教育を受けられるようにすることは簡単な事ではないだろう。障害の程度にもよるし、そもそもの障害の種類にもよる。さらに、お互いの教育を受ける権利も守られなければいけないわけだから、現場では非常に苦慮するだろうなと思う次第だ。

 

共に学ぶ中でお互いが侵害されない状況を維持することは非常に難しい。

 

個別の教育的ニーズを満たすためにはそれなりの時間を費やすことになる。つまりは時間を捻出する必要があるわけだ。どこかの時間が失われる。

個別のニーズを満たすことのために、その他の学びの時間が犠牲になることは本末転倒である。思考を凝らしお互いにとって学びとなるような教育を行わなければならない。

 

同じ場で学ぶことが、障害のない子にも、ある子にも有益なものにしなければいけない。本当に難しい。

 

同じ授業を受けることができること以外で、障害のある子がない子とかかわることによって得られることは何だろう。またその逆はどうだろう。どんな気付きをお互いに得ることができるんだろう。

 

大人が考えるよりも子どもの順応は早い。大人がミスリードしなければ子ども達はすぐに共生社会を当たり前のように生きるだろう。

子ども達の反応を見て、そこから大人が学んでいくことも今は大事なのだなと感じた。