子どもと大人がお互いの行動をトレースして、良いとされる習慣を身に着けることは簡単な話ではない。これが悪いことならすごく簡単なのだけど・・・
つまみ食いをしたり、やらなきゃいけないことをサボったり、よくない言葉遣いをしたり。「ダメッ!」って言わなきゃいけないことはすぐに覚える。
きっと大人に悪い習慣が多いことに問題があると思う。
だって私にも読書習慣はないし、学習習慣にしたって教員になるために勉強をしているけどそれはここ最近の話だ。そもそも子どもがトレースするものがない。
そんないい習慣をお持ちの出来た大人の方は、なかなかいらっしゃらないと私は思っている。
それでも、どこかで見たのか、自然となのか、子どもは時として勉強につながりそうな行動をすることがある。ゲームの説明書を読んでいたり、ポケモンカードの文字情報を読んでいたり、電池を使って何かを動かそうとしていたり。
そんな光景を見たら、何かを言って答えを与えるよりも、大人が子どもをトレースしてあげて欲しい。同じような類の行動を大人がしてあげて欲しい。
自分にないのだから子どもをトレースした方が良い。特に何も言わなくてもいいと思う。「何してるの?」と子どもに聞かれたら「真似してやってるの」と言えばいい。
なんか嬉しそうな、怪訝そうな不思議な顔を子どももする。その瞬間がすっごくほっこりする。
それが増えてくると、今度は大人が身につけてほしい行動をする番だ。こちらが本を読んでいれば、たまーにだけど「本でも読むか」と子どもがトレースしてくれる。
さーここからは大人の習慣が試される番ですよ。
読書の習慣も、学習習慣もある人の方が稀だと思う。習慣がなくても困らないことは多くの大人が証明している。けれど、ない方が良いということはさすがに考えづらい。子どもにとっても大人にとっても。
今、私は意識的にそんなことをやっていて、ほんとに時々だがその成果が見えることがある。習慣までに至るまでどれほど時間がかかるかわからない。自分自身の習慣にすることすら大変なのだから。
読書に関しては、「本と鍵の季節」を読み終えたので、こちらの「くちぶえ番長」という次の本を読んでいる。
少し時代設定は古いけど小学生が主人公の物語なので、ワクワクしたり、切なかったり、悶々としたりと気持ちに共感できる部分が子どもにも多いと思う。
小学生で読んでみて欲しい身近なストーリだし、1話が短いから短時間読書にピッタリだ。ちなみに作者の重松清は小学生向けの小説入門みたいな本を、ほかにもたくさん書いているらしい。要チェックだ。
いつか私の読書が習慣化したら、息子と娘も少しは本を読んでくれるかもしれないので、その時に読めそうな本を自分も読むがてら集めてみようかなと思う。
子どもに言うならまずは大人から、子どもに真似ろというのなら大人も真似よ。
相手にだけやらせっぱなしにならないようにしよう。
ではでは。