異動があったとき、何かの面接のとき、果てはオンライン英会話のファーストレッスンなど、大人になっても意外と自己紹介を求められる機会は多い。その度に趣味について話す機会が訪れる。
小学生の頃にまで遡れば、“読書”と答えたことはあったとは思う。その時はたぶん“読書”と言い切ることへの憧れで言っていただけだと思う。読書=頭がいいみたいなイメージがあるし、趣味=読書という先入観もあったんだと思う。
けど、記憶のある範囲の自己紹介では“読書”を挙げたことはない。まったく本を読まない人よりはさすがに本を読んでいる方だとは思うが、月に1冊なんてペースでは読んでいないので断じて趣味とは言えない。小学校の教員を目指しているのにそれでいいのかなとも思うのだけれど、誰もが知るような有名な小説でさえ、新旧問わずほとんど読んだことがない。(よくないよなーという気はしている)
教育関係の本以外で、しかもマンガや雑誌以外の本(エッセイや小説)を読んだのは昨年の夏ごろだと思う。その時は、最近では唯一シリーズで読んでいる「珈琲店タレーランの事件簿」の最新刊が出たからだ。
基本的に自分が読む小説はミステリーか推理物が多い傾向がある。
今回読んでいる「本と鍵の季節」もその類である。
手に取ったきっかけは教育関係の書籍を読むときに使っていた栞が、「栞と嘘の季節」というその続編のものだったからだ。
栞で気になった最新版の方を買おうとしたのだが、文庫本で前作が出ているのを知ったので、そっちをお試しで読んでみることにした。
教育系の本が高すぎるから、趣味で読む本はできれば安価な文庫が良い。まだ面白いのかもわからないし・・・
ずっと教育関係の本ばかりでちょっと疲れたので、単純にストーリーを追う本を読みたいと久々に気持ちが傾いたことを無駄にしたくもない。
早速、仕事帰りに本屋へ行ってそれと別の本を衝動買いして読んでみた。
「あーこれは読み進められそうだな」とすぐに思った。
小説に関しては相性が確実にあると考えている。
まずは言葉遣いやリズムが自分に合うかどうかということ。使っている言葉や言い回しがしっくりこないと、もう内容までたどり着けない。例に出して申し訳ないが夏目漱石は本当に私には合わない。『こころ』を初めて読んだとき、全部書き直したい、読みづらくて苦痛となって内容が全く入らなくなった。私に合う文体の誰かが丸パクリアレンジして発表してくれると嬉しい。
誰か同じように思ったことある人いないかな?
つづく・・・↓