「新学習指導要領」や「令和の日本型学校教育」の中でも最重要ワードの<個別最適な学び>。概要の理解はできても実践することってめちゃめちゃハードル高いなと感じるわけです。
答申を読んだり、実践例を動画で見てみたりしているのですが、今回はこちらの本を読んでみました。
小学校教員資格認定試験はもちろん、教員採用試験を受けるという方もこの類の本は1冊は読んでおいた方がいいですよ!ただの文言を覚えるだけでは論文や面接のときに弱いです。
自分の考えの中に他者のエッセンスを注入することによっていろんな考えが浮かんでくるので、できる限り時間を見つけて教育本を読むことをおススメします。(教育本高い問題はあるんですけども・・・)
それにしても<個別最適な学び>とは一筋縄ではいかない課題ですよね。
まず”指導の個別化”と”学習の個性化”という<個に応じた指導>をしていきましょうという教師目線での考え方があったわけです。じゃあそれは児童にとってはどういう状態の事なのというと、<個別最適な学び>ができる環境が整っているということになるわけです。
”指導の個別化”に関しては、児童一人一人に合う指導をしましょうという部分がメインでしょう。勉強をしていてつまずくポイントは人それぞれなので、それに合う指導をすることや、学習を進める上で障害となる部分にも配慮をしながら、全員が学ぶ権利を失うことがないように対応することが含まれます。
こちらは比較的ハード面の実現との両輪で取り組めるイメージが湧くのではと思います。
問題は”学習の個性化”。
こっちはなかなか難しい。なぜかと言うと児童の興味関心にかなり左右されるから。
勉強をしていると、もっとこのことについて深堀していきたいな、調べたいなということが出てくると思います。または、普段の生活の中で疑問が出てくるけど解決できないままだな、ということもあると思います。そういったことを発端にしたりして、自分で学びを組み立てていくこともできるようにしましょうよといった感じなのです。
考えてみれば学びってそうあるべきだと思います。気になったことを自分の中にある知識や方法で調べていく途中で、新たな知識や別の視点の必要性が出てきて、新しい事を取り込んでいく。学びの原点のようなことです。
ただ、これを実現するためにはある程度児童の中で目標や、疑問を持っていてもらう必要性があるので、まずその部分に苦労しているのではないかなと考えているのですがどうでしょう?
目標を自分で設定して何かにアプローチしていくって大人でも簡単じゃないですよね・・・。仮にそれがある児童が多数だとしても、それぞれを支援するための手段を持ち合わせていなければ、せっかくのモチベーションをキープしてあげたり、ゴールに近づけてあげるのが難しくなります。
いやー書いているだけでも難しい・・・
ただ、悪い方向性ではない事だけは確かだと思うので何とかしたいところですよね。それこそ、学習の基盤となる”情報活用能力”の育成と合わせてうまく児童を導いていきたいです。
紹介した個別最適な学びの足場を組む。の中には実際の実践例もいくつか掲載されていたり、実は以前の学校教育から構想があって今に至るなどの流れも書かれています。
こういった課題でいかに悶々とできるかが、小学校教員資格認定試験を勉強してきて思った大切な事なので、2次試験に受かっているかは来月までわかりませんが、来年の教員採用試験、そしてその先を目指してこれからも悩んでいこうと思います。
ではでは。