読書は今も昔も良い習慣の一つとされている・・・と思う。
本を読んだ方がいいよなんてよく言われたもんだ。
先月、職場の後輩に「本を1冊読んでみなさい」と伝えた・・・
そう伝えたのには訳があって、入社して9か月ほど経つがその後輩はどうも仕事がうまくいっていない。それは人並みに仕事ができるというレベルではなく、新人としての今現在の到達点に達していないというレベルだ。というか、年齢相応のと言えばいいんだろうか。
端的に言うとコミュニケーションがうまく取れない。というかうまく人と距離がつかめていない。まー放っておいてもよかったのだけど、どうもずっとそんな境遇だったのかなーと思われる節があったので、少し関わってみることにした。
会話をしようとしてもなかなか続かない。人との立ち位置の距離感もうまく取れない。自分がどういう立場で、相手がどうなのかというのがわからないみたいである。
聞けば友達はほとんどいないらしい。うーんどうしたものか・・・でも人と話したくないわけではなさそうなんだよな。
共通の話題でも作ってみようかと考えた私は
「社会人になったんだからビジネスの啓発本でも読んでみたら?新人が読むべき〇〇みたいなさー」
と言ってみた。
本を読むことがあるのかと尋ねたら、案の定ないとの事。
みんなと同じところあるじゃんって感じだww
本を選んだ時も、読んだ時も報告してもらうことを一応約束して話を終えたが、正直どうせ読まないだろうな・・・と思っていた。
その1週間後くらいに本を選んだか聞いてみたところ、「まだ選んでいない」とのこと。まーそうだろうな、”まだ”と接頭語があるだけましかと思った。また、嘘で読んでますと言わないこともポジティブに受け取った。
次に会った時、その後輩は買った本を報告してきてくれた。
真面目なんだなー、いい子なんだろうなと感じた。
本を読みなれていないならきっと時間がかかるだろうし、読むのも難しいだろう。だから、とにかく最後まで読み切ることを目標にするように私は伝えた。内容を理解しようとしながら読み進めると、最後まで読まずに終わることが多々ある。だから、本が合う合わないもあることだし、とにかく1冊最後まで読む。そこが今は大事だと思った。
結果的にやや時間がかかったが、その後輩は何とか最後まで読み切った。内容が身についたかどうかは別問題。だって所詮は他人の考えが書いてあるものなんだから、いいと思った部分は自然とできるようになるだろうし、何より気になった部分があったのなら、頭に残って気になったりし続ける。
読み切ってくれて嬉しかったこと、願わくば次も別のジャンルを変えていいから読んでほしい事、読書するっていう共通の会話ができたじゃんってこと、思ったことをそのまま伝えた。
後輩は褒められてなんか嬉しそうだった。ように見えた私の自己満足かもしれないがw
読み切ったからといって仕事が劇的に出来るようになることはやはりない。
でも、会話から少し次の事を想像できるようになってきたみたいだ。他の同僚とも会話をするようになってきたみたい。
これは読書の力ではないのかもしれない。単純にそうなるべき時期がきたともとれる。
まーいずれにしても何かが先に進んだことに変わりはない。
その後輩は次の本を買ったようだ。まだ内容は聞いていない。
ここ最近別職場が続いていてなかなか会えていないから。
私も負けてはいられない。
負けず嫌いだから、言った相手より自分ができていないのが嫌なので、私も本を読む。
いつか読んだこと自体ではなくて、内容トークができるようになるといい。
ではでは。
1年目向けの本ありすぎww