子どもの知り合いのママから、塾に行ってるけど、うちの子国語が苦手みたいでーという話を最近聞いた。
詳しく聞いてみると、今やっている単元・問題が小説とのこと。いわゆる物語系でつまずいているようだった。
以前、読書について書いたことがあるのですが、国語の物語系の単元に関しては読書で小説を読んでいる経験値があるかないかは、かなり影響が大きい部分であると考えている。
何を隠そう私も小説系の問題は大の苦手だった。
その原因が何かを少し考えてみました。
考え付いた最大の原因は、登場人物の整理ができていないということです。
・誰が登場する話なのか。
・一人称(ぼく・私・オレ等)や三人称(彼・彼女)が誰を指しているのか
・語り部は作者自身か登場人物の誰かなのか
このあたりの整理のことです。
これが整理できていないで読み進めると、誰が何をしているシーンなのかだったり、誰と誰が話をしているのかだったりがわからなくなって、何となくセリフを追うだけになってしまいます。
セリフや行動の主体が誰なのかをまずははっきりさせる必要があるわけです。
慣れている人からしたら非常に簡単なことで、何を言っているんだと思うかもしれませんが、慣れていないとここが難しいのです。
セリフだらけのシーンで登場人物が多いときなど、誰のセリフなのか見返して確認する必要があります。
もし、国語で問題を解くときなどがあれば、わかりやすいように登場人物の頭文字などを書きこんでしまえばいいと思います。
人物の整理ができることで、初めて考えや感情を読み取っていくことができて問題にも答えられるようになります。
読書をよくする、小説をよく読むという人は、この作業が自然とできるようになっているのです。
言ってみれば頭の中で映像化・マンガ化できている感じです。
これができているのできたら非常にいいですよねww
映像を見ているように読んでいるわけですからね。
これはやっぱりトレーニングが必要です!その第一段階として、少しでもイメージしやすい小説に出会ってください。そもそもイメージ化されているものを読んでいるのでは、どうやってもできるようになりなりません。
短くて文字数の少ない小説でいいので、自分がイメージできる小説を見つけることです。どこかに必ずあります。
もし見つけられたら、作者の文体や題材が合うということですから、同じ作者のシリーズや別作品を読んでいけばいいです。
ピッタリなものに出会うと不思議なくらいイメージが浮かびます。登場人物のシーンだけでなくて、情景や季節感まで浮かびます。たくさん読んでみてください。
そして、頭の中に広がるイメージは人それぞれです。それを比べるのもきっと楽しいです。それぞれのイメージが違うので。違って当たり前です。
個人の経験によって、イメージする場所も、登場人物のイメージも全く変わってくるはず。それが一致したときなんかはすごい話が弾むでしょうね。
さて私は「本と鍵の季節」の続編である「栞と嘘の季節」を昨日読み終えました。
かなり具体的にイメージしながら読むことができて好きなシリーズ認定できました。
高校生の主人公たちが卒業するまでは、まだ日がある設定なので、もう1つくらい続編がでてくれるといいなと思っています。
読書は力になります。
すっごい暇なとき、本を開いてみてください。
ではでは。
【ランキングが上がるとどうなるんだろう?】