4月4日にNHK-Eテレにて「漂流兄妹」という番組がスタートした。
これは板橋駿谷さんと井上咲楽さんが兄弟役、飯塚悟志さん(東京03)がナレーションを担当する理科系の番組だ。
兄妹がひょうんな事から無人島でのサバイバルを強いられるという、突拍子もない設定であるが、そこでのサバイバルで理科の知識を駆使して乗り切っていくというストーリーである。
どうやら月1で30分番組のよう。
1回目の放送を子どもと一緒に見てみたが、思ったより子どもは興味津々だった。
まず、無人島でのサバイバルという設定が子どもには面白かったらしい。魚を取ったり、家を作ったり、火をつけたり、そういう部分が子ども的に楽しいようだった。
次に紹介される理科の知識であるが、これが難しい説明に終始するわけではなく、ほんのさわり程度に紹介される。理論的な部分で知識の定着を目的とするわけではなく、理科の知識でこんなことができるんだよ!という感じにまとめられている。
子どもからすれば「やってみたい!!」となるわけで、ここを引き出してくれる番組だなと思った。
なによりも、現象に興味をもって「どうしてそうなるの?」という部分がすべての勉強において重要だと思うのだが、意外とそこへ導くのは大人にとって難しい。もちろんそのあとも難しいが・・・
とはいえきっかけを作ることは非常に大事なのでとてもいいと感じた。
また、本作の兄妹は完璧ではなく、常に失敗と成功を経験していく。このトライ&エラーの考え方は理科の、特に実験においては非常に重要な過程である。そこがきちんと描いてあるのは子どもにとって良い方向に働くと思う。
私もそうだが、大人になればなるほど、失敗はとても怖いものになっていく。だが、本当に怖いのは、失敗したまま終わってしまうことである。失敗をしっかりと分析して、次に繋げ続けることが成功に通ずるので、トライ&エラーを繰り返して成功に近づいていく構成こそ学んでほしい部分かなと思う。
ここで感じたきっかけをどう生かすかは、子ども自身以上に大人の力の見せ所となりそうであるが、今後に期待したい番組だったので早く次が見たい。一か月後の第2回放送が楽しみである。
ではでは。
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